生命保険、多くの方が加入している保険ですが、
そもそもどういう商品なのでしょうか?
それを知っておかなければ、
比較や見直しもうまくいきません。

まずは、生命保険について知っておきましょう。

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◆生命保険とは

生命保険とは、一般に死亡保障がメインとなっている金融商品です。
例えば、一家の大黒柱であるご主人が不慮の事故で亡くなった時に、
そのままでは生活も成り立たなくなってしまいます。

そのための備えとして、死亡による遺族の生活費等の備えとして
生命保険が存在します。

◆生命保険は死亡保障だけではない

生命保険は死亡保障がメインの金融商品ですが、
最近は単に死亡保障だけのものではなくなってきています。

例えば、
・医療保険
・老後保障

というように、死亡以外のことに対しても保証の幅が広がってきています。

◆保険には、掛け捨てと貯蓄性のある保険に分かれる

生命保険に限らずですが、保険というと掛け捨てというイメージが
強いかと思います。

しかし、大きく分けると掛け捨てだけではなく、貯蓄性の高い
生命保険というものも存在します。

将来の経済状況というのはとてもではありませんが予測できませんし、
「国がなんとか(生活を保障)してくれるだろう」
という甘い期待が通用しないことは、現在の医療費負担に苦しむ
高齢者の姿を見ても明らかです。

そのため、単に保険を掛け捨てにしてしまうのではなく、
「家族のために少しでもお金を残しておきたい」
というだけの生命保険も存在します。

このあたりも、生命保険の見直しをする際の比較材料にして下さいね。

生命保険の種類

生命保険の種類が幾つかありますので取り上げておきます。

◆定期保険

定期保険は、いわゆる「掛け捨て」に分類される保険です。

契約期間は10~15年というように期間があらかじめ設定されていて、
その期間内に死亡した場合は保険金が支払われるというものです。

定期保険のメリットは、掛金が安いわりに高い保障額を受けられる
という点にあります。

◆終身保険

終身保険は定期保険と対極にある保険で、保障が一生涯にわたる保険です。

最終的に保険金が支払われるため、自分が受け取れないとはいっても
家族に少しでも残したいという人にお勧めの保険です。

しかし、当然その分保険料は割高になります。
また、保険料は保険会社が積み立てているため、
解約する際に一部を戻してもらうことも可能です。

◆三大疾病保証保険

三大疾病保証保険では、
「がん・脳卒中・急性心筋梗塞」
などの三大疾病と呼ばれる状態になった場合に、
その時点で保険金が支払われる保険のことです。

ということは、死亡していない状態でも保険金がおりるため、
医療費に保険金を充てることが可能になるというメリットがあります。

また、他の原因によって亡くなった場合は、死亡保険金がおります。

生命保険にはこの他にも様々な種類、特約がありますが、
代表的なものを取り上げてみました。

生命保険は定期保険がお得なのか?それとも終身が良いのか?
それぞれのメリット、デメリットは?
ということは別途詳しく取り上げていきます(^^)

生命保険の用語

生命保険の見直しをする前に、
改めて知っておきたい基本的な用語を載せておきます。

契約書を見ると、非常に細かい文字で
びっしりと書かれているので、
とても全ては読みきれないと思いますが、
基本的な語句は理解できるようにしておきましょう。

生命保険の基礎用語

・保険の契約者

生命保険会社と契約を結んでいる人。
契約上の権利(契約内容変更、解約など)
や義務(保険料の支払い)を持っている人です。

・被保険者

その人の生死・ケガや病気などが
保険の対象となっている人を指します。

※必ずしも、契約者と被保険者が
一緒である必要はありません。
余談ですが、保険金目当ての殺人が起きる場合は
大抵契約者と被保険者は違います(笑)

・受取人

保険金(給付金、年金含む)を受け取る人のことです。

・保険料
保険の契約者が生命保険の会社に支払う料金です。

・保険金

被保険者が死亡、もしくは高度障害状態に陥ったときや、
満期まで生存したときに生命保険会社から受取人に
支払われるお金のこと。

※通常、保険金が支払われれば保険の契約は消滅します。

・給付金

給付金は、被保険者が死亡ではなく入院や手術をしたときに
生命保険会社から受取人に支払われるお金のことを言います。

以上のように、簡単ではありますが生命保険に関する
基本的な用語を取り上げてみました。

上記の言葉は最低限覚えておいてほしい用語ですから、
しっかり覚えておいて下さいね(^^)

生命保険の特徴

生命保険には貯蓄とは違った特徴があります。

それが、
「貯蓄は三角、保険は四角」
という言葉です。

これは、どういう意味でしょうか?
まず、貯蓄について。
貯蓄が三角と言われるのはなぜかというと、
死亡した場合に積み立てた元金と
利息の合計額だけが戻ってくるためです。

積み立てた元金とその利息以上は増えませんものね。

そして生命保険が四角と言われることについてですが、
支払った保険料に関係なく、
確実に保険金を受け取ることができるんです。

◆生命保険は、相互補助?

生命保険の特徴というか意義として、
「相互補助(助け合い)」
ということが言われます。

これはどういうことかというと、
例えば人が亡くなった時は葬儀の費用や遺族の生活費など、
多少なりともお金が必要です。

しかし、それを一人で準備しておくのは大変ですよね。

そこで、一人一人が少しずつお金を
出し合って共有財産とすることで、
不測の事態に備えようというわけです。

「和の精神」
が浸透している日本人にとっては、
生命保険はしっくりくる
金融商品なのかもしれませんね。

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ただ、だからこそ今まできちんと調べず、
生保レディの言うがままの保険に入ってしまい、
結果的に無駄な保険料を払ってしまっている人も
少なくありません。

というわけで、見直しは必須ですよ。

生命保険会社の格付け

保険会社にはそれぞれ格付け情報があるため、
格付けの良い企業から選ぶ
というのも検討材料の一つになります。

※格付けとは

格付けとは、社債などの元利金支払いの
確実性などを専門的な機関が評価し、
その評価を記号で表しているものです。
代表的な格付け企業はムーディーズや
スタンダード&プアーズといった機関があります。

信用度の高いものから
・AAA(トリプルA)
といった風に示され、
低いものは
・CC
となります。

格付けに関して詳しく調べようとしても、
複雑すぎて一般の人には難しいです。
私も無理です(笑)

なので、格付けに関しては高いほうが
より安心といった程度にとどめておきましょう。

◆生命保険格付けランキング

スタンダード&プアーズ発表の格付から、
生命保険会社の格付を掲載しておきます。
(2008年1月8日現在)

・マニュライフ生命保険 AAA
・アクサ生命保険 AA
・アメリカンファミリー生命保険 AA
・ジブラルタ生命保険 AA
・プルデンシャル生命保険 AA
・マスミューチュアル生命保険 AA
・東京海上日動あんしん生命保険 AA
・三井住友海上きらめき生命保険 AA
・三井住友海上メットライフ生命 AA
・アイエヌジー生命保険 AA-
・ハートフォード生命保険 AA-
・損保ジャパンひまわり生命保険 AA-
・日本生命保険 AA-
・AIGエジソン生命保険 A+
・アリコ・ジャパン A+
・ソニー生命保険 A+
・太陽生命 A
・大同生命保険 A
・第一生命保険 A
・オリックス生命保険 A-
・富国生命保険 A-
・住友生命保険 BBB+
・三井生命保険 BBB-
・朝日生命保険 BB+

格付けの簡単な説明

AAA⇒保険財務力が極めて強い。
スタンダード&プアーズの最上級の格付

AA⇒保険財務力が非常に強い。
最上位の格付(AAA)との差は小さい

A ⇒強い保険財務力を有するが、
上位2つの格付に比べ、事業環境が悪化した場合、
その影響をいくぶん受けやすい

BBB⇒保険財務力は良いが、上位の格付に比べ、
事業環境が悪化した場合、その影響を受けやすい

BB⇒保険財務力が限界的である。
プラス要因もあるが、事業環境が悪化した場合、
債務を履行する能力が不十分になる可能性がある

B⇒保険財務力が弱い。事業環境が悪化した場合、
債務を履行する能力が損なわれる可能性がある

CCC⇒保険財務力が非常に弱い。
債務の履行は良好な事業環境に依存している。

CC ⇒保険財務力が極めて弱い。
債務をすべては履行できない可能性がある。

というように、A以上の評価をされていれば、
格付け上は当面問題ないと言えます。
上記の格付け表で見ると、
唯一朝日生命保険がBB+となっていて、
最も状態としては安定していないことが分かります。

※といっても、あくまで格付け機関の判断ですから、
この評価が絶対ではありません。

あくまで、参考程度にしておきましょう。

生命保険の人気ランキング

生命保険の人気ランキングを見てみましょう。

◆生命保険の人気商品ランキング

1位⇒ファインセーブ(オリックス生命)

2位⇒長割り終身(東京海上日動あんしん生命)

3位⇒1年組み立て保険(損保ジャパンDIY生命)

4位⇒スーパー割引定期保険(アリコジャパン)

5位⇒WAYS(アフラック)

というような状況です。

この他にも、SBIアクサ生命の
「カチッと定期」
もネット生保ならではの安い生命保険料が人気です。

こうしてみると、長割り終身とWAYSは掛け捨てタイプでは
ないのに対して、ファインセーブや1年組み立て保険、
スーパー割引定期保険、カチッと定期は定期保険の掛け捨てタイプですから、
やや定期保険が人気ということが言えますね。

やはり、結婚や出産といったライフステージの変化に対応するため、
定期保険を契約している人が多いのではないかと予想できます。

というわけで、自身の状況に応じて保険の契約も見直していきましょう。

女性に人気の生命保険

女性に人気の生命保険はどんな商品なんでしょう?

生命保険の中でも、女性特有の病気に
備えた女性専用の保険があります。
(医療保険がほとんどです)

具体的には、乳がんや子宮がんなどの病気になった場合に、
特に手厚い保障を受けられるというものですね。

◆女性保険の例

女性保険の一例としては、
・レディース 新EVER(アフラック)

・やさしくそなえる医療保険<女性専用>
・わたしのガン保険
(アリコジャパン)

・女の幸せって何?(チューリッヒ生命)

・キュア・レディ(オリックス生命)

などがあります。
といっても、具体的には資料を見てみないと分かりませんから、
女性向けの保険に興味があるなら一括で資料請求してみては?

生命保険の解約

生命保険を見直した結果、
今の保険を解約することになったとしましょう。

ただ、営業マン(生保レディ)は当然ですが解約を
思いとどまらせようとします。

それはそうですよね。
自分の成績に響きますから。。

ただ、情に流されてはいけません。
自分の家計のほうが大事ですから!

◆解約の仕方

まず、あなたが契約している生命保険会社の本社サービス部門や
代表電話番号に連絡して、必要書類を揃えましょう。

これが一番確実です。

営業所や支部に連絡しても、たらいまわしにされるか
「担当の営業から連絡させます」
というように、話が進まない危険性が高くなります。

特に国内の漢字系生命保険会社はこの傾向が強いですから、
注意して下さいね。

生命保険の見直しの時に、アドバイザーに上手な解約の仕方を
聞いてみるのも手ですよ。

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